令和5年度体力・運動能力調査の結果を公表!

  • スポーツ庁から
2024.10.22

このたび、令和5年度体力・運動能力調査について、調査報告書を作成し、調査結果の概要を取りまとめましたので、公表します。
本調査は、国民の体力・運動能力の現状を明らかにするため、昭和39年以来、毎年実施しているものです。
今回は、令和5年度が調査開始以来、60回目の節目となっており、60回分(新体力テストになってからは26回分)のデータを活用しながら分析を行いました。

 

<今回の調査結果の概要>

(1)体力・運動能力の加齢に伴う変化の傾向 

・ 一般的傾向として、ほとんどの項目の記録は、男子が女子を上回ったまま成長ととも に向上を示し、女子が中学生年代でピークレベルに達するのに対して男子では高校生年 代でピークレベルに達する。ただし、握力は、男女ともに青少年期以後も緩やかに向上 を続け30歳~40歳代でピークレベルに達し、他のテスト項目に比べピークに達する年代 が遅い。 

・ ほとんどの項目において男女ともに記録はピーク以後加齢に伴い直線的に低下していくが、低下の程度はテスト項目によって大きく異なる。

 

(2)体力・運動能力の年次推移 

① 青少年(6~19歳) 

・ 新体力テストが施行された平成10年頃と令和5年度を比較すると、男女ともに、上体 起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走がほとんどの年代で令和5 年度の方が高く、握力とボール投げはいずれの年代でも令和5年度の方が低い結果とな っている。合計点については、男女ともいずれの年代でも令和5年度の方が高い結果と なっている。 

・ 最近10年間では、過半数の年代で向上傾向がみられたのは、男子の長座体前屈のみで あった。一方、低下傾向を示したのは、男子では、上体起こし、20mシャトルラン、持久 走、ボール投げであり、女子では、20mシャトルランのみであった。合計点については、 男子のみ過半数の年代で低下傾向を示している。 

② 成年(20~64歳) 

・ 新体力テストが施行された平成10年頃と令和5年度を比較すると、男子では、上体 起こし、反復横とび、20mシャトルランがいずれの年代でも令和5年度の方が高く、握 力、長座体前屈、立ち幅とびはほとんどの年代で令和5年度の方が低い結果となって いる。女子では、上体起こしと反復横とびがほとんどの年代で令和5年度の方が高 く、握力、長座体前屈、立ち幅とびはほとんどの年代で令和5年度の方が低い結果と なっている。合計点については、男子ではほとんどの年代で令和5年度の方が高い結 果となっている。 

・ 最近10年間では、過半数の年代で低下傾向がみられたのは、男女ともに、握力及び立 ち幅とびであった。合計点は、多くの年代で男女ともに横ばいである。ただし、40歳代 女子ではほとんどの項目及び合計点が低下傾向を示している。 

③ 高齢者(65~79歳) 

・ 新体力テストが施行された平成10年頃と令和5年度を比較すると、男子では、長座体 前屈以外の項目でいずれの年代でも令和5年度の方が高い結果となっている。女子では、 すべての項目でいずれの年代でも令和5年度の方が高い結果となっている。合計点につ いては、男女ともいずれの年代でも令和5年度の方が高い結果となっている。

 ・ 最近10年間では、男子の多くの年代で上体起こしが向上傾向を、長座体前屈が低下傾 向を示している。女子では多くの年代で上体起こしが向上傾向を示している。合計点は、いずれの年代でも男女ともに横ばいである。

※詳細については、スポーツ庁ホームページ内「体力・運動能力調査」をご覧ください。

 

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